2014年1月13日月曜日

FSA K-Force Light クランクの外し方

 冬休みのメンテナンス(ヘッドセットをばらしてみる)の際についでにクランクも外してグリスアップしてましたので、それについて少々。


 FSA K-Force Light このクランクセット、軽量でカッコ良し!!ってことで採用したわけですが、組んでて思ったのが「左側のクランク…とっても外しにくそう…」でしたw
その時の記事を読んで頂ければ分かると思いますが(クランク交換-FSA K-Force Light-)、SHIMANOの取付方法と比較してもの凄く面倒というか固いというか(笑)ショップに一度メンテに出した以外には触ってません。ちょうどいい機会なんで思い切って外してみる事にしました。

 取付の手順と逆に外していきます。

 先ずは専用工具が必要なセンターのボルト(M17 Crank Bolt)の外側にあるリング状のボルト(CRANK BOLT M27x1.0Px7.5)を外します。専用工具は高いので細い六角レンチで引っかけて回してやる(矢印方向に回すと締まる)とあとは手で取れます。


それが外れたらセンターのボルト(M17 Crank Bolt)を10mmの六角レンチで回して外します。


ここまでやったらあとはクランクをシャフトから引き抜くだけかと思いきや、実はこのクランク、先ほど外したセンターのボルト(M17 Crank Bolt)で締め込んでいるので手で引っ張るくらいではビクともしません(笑) ガッチガチにハマってるんですね。無理やり外そうとすればフレーム、BBシェル、クランクが損傷しかねません。

やっぱり取れないのか??

しかし調べてみると正しい外し方が見つかりました♪

正しい手順は以下の通り!!

まず!!クランクボルトを外さないでください!!!w

 先入観から先に外してしまいがちですがクランクボルトを締めた完成の状態からセンターのボルト(M17 Crank Bolt)に10mm六角レンチを差し込み、反時計回りにボルトを回していきます。下の写真のようにクランクとレンチを握る形にすると楽にできます。


 この方法でセンターのボルトを緩めていくと、リング状のボルト(CRANK BOLT M27x1.0Px7.5)でクランクとセンターボルト(M17 Crank Bolt)が挟み込まれてボルトだけが抜けるのを防ぎ、クランクと一緒に外側へ移動してくれるわけです。


やっとこさ外れました。

 分かり易く図を描いてみました。左側クランクとシャフトおよびベアリングの構成は図①のようになっています。

左クランク構成:図①
 M17クランクボルトでクランクとシャフトを固定(組む時にこのボルトでクランクを押し込んでいる)し、M27のボルトで蓋をしてるような仕組み。コレを順番に外しちゃうと図②のようにしっかり押し込んだクランクを残してM17ボルトだけが抜けてしまいます。

左クランク構成:図②
 M27クランクボルトで蓋をした状態で同じようにM17ボルトを回すとM27がストッパーの役割を果たし、クランクをM17ボルトと一緒にシャフトから抜いてくれる仕組みになっています。(図③)

左クランク構成:図③
これだけガッチリ固定されてるとクランクボルトが外れたくらいでは走行に支障がなさそうですね(笑) 利点と言えばそれと見た目くらいではないでしょうか??

 まぁ、外し方が分かれば簡単なので問題はないですが、最初は戸惑うと思います。でももしかしたら取説に記載があるかもしれません。ほとんど読んでませんが(笑)

 これでメンテもしやすくなりましたが、外すのにこれだけ負荷が掛かるとなるとパーツの金属疲労や摩耗が気になって頻繁にはやる気が起きません(^_^;)ほどほどにしときましょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿